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2020年12月8日火曜日

ソーラーカー製作講習会のお知らせ。

  何年かぶりに製作講習会で講師をすることになりました・・・。

タイトルは『機械部品の製作と調達』です。。

エコラン・ソーラーカー等では避けて通れないメカ部品調達。404ecorunでのちょっと特殊(?)な部品調達の話、機械加工の基本的なところ+ワンポイントなどお話できれば良いかな・・・?


弊チーム同様、社会人のプライベータから比較的製作環境に恵まれる学生さんまでに通用する話と言うと難しいですが(汗)、なんとかします。。

今回は新型コロナウイルスの影響もありZoomでも参加できるようですので、これまで行く機会が無かった方も是非! 私の話はどうでも良いので。

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日時:2021年2月20日(土) 9:00~17:00

会場:東海大学高輪キャンパス2号館大講義室(〒108-8619 東京都港区高輪2-3-23)

※ COVID-19への対応としてZoomウェビナーによる同時中継を行います。

  状況によりZoomのみの開催となる場合もありますので予めご了承ください。


講習プログラム(案) (講演者敬称略,内容等が変更される場合もあります.)

・「講習会開催にあたって」池田祐一(日本太陽エネルギー学会事務局長)

・「ソーラーカー・エコランカー製作の勘所」池上敦哉(ヤマハ発動機)

・「マグネシウムフレームエコランカーによるエコデンへの挑戦」Zoom竹尾範史(熊本県立小川工業高校)

・「豪州クイーンズランド州のEV・ソーラーカー開発例」Zoom野北和宏(クイーンズランド大学)

・「機械部品の製作と調達」藤川貴史(404ecorun)

・「キットモータ用新型コントローラの開発と利用事例」柳原健也(小野塚製作所)

・「MATLABを用いた電気自動車開発の事例」佐川耕平・木村英樹・福田紘大(東海大学)

・「他1件,調整中」


詳細:http://zdp.co.jp

~~~




(ft)

2019年4月21日日曜日

エコマイレッジ ディスクブレーキ対応法

2020年からエコマイレッジチャレンジ(とりあえず、地方大会のみ?)でディスクブレーキが義務づけされるということで、その対応方法の一例を私の知ってる範囲で書いておきます。

制動力・安全性確保がレギュレーション改定の趣旨なのは理解できますが、個人的には『ディスクブレーキ』に固定する意味が理解できません。ディスクブレーキが絶対に制動力を確保できる手段では無いと考えます。おそらく、油圧リムブレーキ(マグラHS-33とか)の方が確実に制動力を担保できるでしょう・・・。
部品の種類を規制するなら『ディスクブレーキ』に縛るんじゃなくて、『油圧ブレーキ』に縛るべきだと思ってます。

しかし、エントラントのブレーキに対する意識に差があるのは事実です。以前より、ブレーキを安全部品として捉えていないのか、軽視している方がおられるのも事実です。
エントラントはより安全な車両を製作する義務があります。

と言うことで、ディスクブレーキしか使えなくなったとして、自転車用部品から選定する方法を書いておきます。
どうすればいいのかわからず悩んでる方に参考になれば幸いです。




1.部品選定

先ずは自転車の部品を勉強することが大事です。
勿論、ディスクブレーキの部品を知っておく必要があります。

1-1.ブレーキディスクの種類

自転車用のブレーキディスクは外径が、φ120、140、160、180、203 [mm]のものが一般的に流通しています。
ディスク厚みは大体2ミリで、φ140~がMTBで一般的に使うサイズで流通量が多いです。



 

ブレーキディスク固定方法は大きく2つの規格があり、

・シマノ規格センターロック
・P.C.D.44mm 6×M5で固定するもの(汎用規格、内径33 [mm])


です。


※シマノSLXの例 (出典:シマノ社website)


センタロック
6穴

参考




1-2.ブレーキキャリパ

ブレーキキャリパは大きく分けて、

・ワイヤ式
・油圧式
・上記のミックス


ワイヤ式のブレーキは比較的安価で、パッドクリアランスが広めに取れる気がします。

私のオススメは油圧式です。制動力がドライバーの握力に依存せず、コントロール性も高いです。

キャリパの横方向(軸方向)位置を調整するときや、パッドクリアランスを調整するときはパッドスペーサを使用します。
(ZDP Shopで売ってます)



2.ハブの選定

当たり前ですが、ホイール側はブレーキディスクが取り付けることが出来るハブが必要です。
旋盤があれば自作することは容易ですので、市販品から選定するとして書いていきます。

現在、下記のタイプのハブを使用している場合はディスクブレーキの移行が容易です。

・MTB用ハブ : 勿論、ブレーキディスク取り付けが出来るもの
・ピスト用両切ハブ : ハブ両端にカセット(スプロケット)を付けるためのおねじが切ってあるもの

 

MTB用のハブならもちろん、何も考えずに直接ブレーキディスクが取りつきます。
シマノのハブであればシマノ規格のディスクであることが多いかと思います。
シマノ規格ハブに6穴ディスクを取り付けることは出来ます(アダプターが売ってます)。

上記以外のハブを使用している場合はハブを変更して、ホイールを組み直す必要があります。
ホイール組の話はここでは割愛しますが、自分でホイールを組む気力のある方はネットで別途検索してみてください。自分でやる気が無い方は自転車屋さんに頼んでください。
自転車屋さんからすると大変割りの悪い仕事なのは理解して依頼します。
引き受けてもらえるかどうかは自転車屋さん次第です・・・。




3.キャリパの取り付け

弊チームでは以前、電気エコラン用に下図のようなキャリパの保持を行いました。
(この場合、キャリパは1ヶです)























後輪シャフトにキャリパを付けるブラケット(プレート)を取り付け、 ブレーキキャリパが車軸にぶら下がっているような構造です。

この構造ですと、ハブ(ブレーキディスク)とブレーキキャリパの横方向の位置関係は間違いなく担保されます。

このままでは回転方向に支えが無く、ブレーキとして成立しないのでトルクロッドでブレーキのトルクを受けます。プレートに対しねじれ(横方向の力)が掛からないよう、トルクロッドの端部はロッドエンドを使用するなどし、動きに自由度を持たせます。もしくは、プレートに回り止めを設けてフレームで直接回転を受けるなどします。

てか、バイクの後輪は同様の構造ですね・・・。




4.その他

以前にZDP池田さんに教えて頂きましたが、ブレーキディスク修正ツールは持っておくと便利です。
ブレーキディスクを自作していたころは材質が悪くよく歪んだのでよく使いましたが、最近はあんまり使わんけど・・・。

Park Tool DT-2



以上、知ってることつらつら書いただけなので、突っ込み等、大歓迎です。
質問もあればどうぞ。

2013年11月10日日曜日

BRZ(86)でエコランマシンを運んでみる。

 今回、岐阜で投入したネタです。近年話題(?)のスポーツカーでエコランマシンを運んでみる企画。

今回の素材はスバルBRZ。トヨタ86も同ボデーのクルマですので同じことが出来ます。
あんまり私は特別評価してませんが、軽くスポーティで街乗りも無難にこなしたい方にはお勧めな一台ですネ。 
ハッチバックだったら良いのに~とか色々文句言いつつ荷物はソコソコ積める(タイヤ4本積めるのがウリですから)のでエコラントランスポータ的にはどうだろう?ってことで今回のチャレンジです。

ちなみに86/BRZ用のルーフラック(ルーフキャリア) は世の中に存在しません(多分...)。
が、ネットで検索してみると色々情報が出てくるもんですw
今回は海外の86/BRZフォーラムでは定番のYakimaのQ-Towerを使った方法を試してみました。

Q-Towerは汎用のルーフラック土台です。クリップと呼ばれる引っ掛け部のブラケットが各車種用に用意されていて様々な車種に取り付け出来るようになっています。
86/BRZに取り付けるにはQ91と呼ばれる型番のクリップを使用します。海外では86/BRZ用としても売られていますが、元々はトヨタ・カムリやマーキュリ・クーガ用らしい・・・。


てな感じで準備するものはQ-TowerとQ91クリップに、左右に渡すバー(クロスバーと言う)ですね。
クロスバーは58インチを使います。

個人輸入しても良さそうですが、モノが大きいので送料も良くわからなかったので日本で輸入されてる業者さんから購入しました。
今見たら、安くなってますね・・・(汗






組み立ては簡単です。英語なんて読めなくても、付属の取説みながら組めば組み立てられます。

大事なのは車体に取り付けるときの取り付け寸法ですが、これも海外の86/BRZフォーラムで公開されているデータを真似れば苦労なしでした。このデータ無しで付けるのは結構苦労すると思います・・・。先任のデータに感謝感謝です。。

取り付け寸法は以下の通り。
M1=42" 3/4
M2=4"
M3=43" 3/4
M4=18"
取説で指定されているM1~4の値を合わせるだけ。わざわざインチの巻尺も付いてますw

で、マシンを載せてみました。クロスバーに一応、滑り止めのマットを巻いた上にマシンを載せてラチェットタイプの荷造りバンドで固定しました。意外としっかりとまりました。
心配だったのでストレッチフィルム巻いてみましたが、間違いでした。バタつくだけです。考えてみれば鈴鹿で70km/hオーバーで走るんだから問題なんてあるはず無かった・・・。
屋根が低いので載せ降ろしは割とやりやすいですね。。 


下道の5~60km/h程度の巡航では問題は感じませんでしたが、高速で80km/h超えたあたりから風切音が凄くなる上、85km/h程度を超えるとマシンがピッチングしだしたので、80km/h巡航で高速は移動しました。
やはり、マシンを一度専用のフレームに固定してからルーフラックに固定するのが良さそうです。 マシン用のカバーもあれば尚良いですね。雨の日とかを考えても。


あと、 荷物がソコソコ積めると書きましたが、岐阜大会で私が使う分のボックス類、ツールチェスト、台車類、机・椅子、発電機等の機材も全部積めました。あとテントがあればレースするには十分なレベル積めます。人は一人しか乗れませんが・・・。

夏のEne-1 GPでもKV-bikeの車体+工具類+スペアパーツなんかも何なりと載ったので今回も行けると判断したわけですが・・・。
ちなみに、ツールチェストはトランクのタイヤスペース、発電機は助手席の足元にしか置
けません・・・。








 
以上(異常)な感じで86/BRZをエコラントランスポータとして使う人柱レポートでした~。86/BRZ乗りのエコラン業界人は是非トライして頂きたいです、エコラン遠征の可能性が広がります(笑)
私は家にこれ以外の使えるクルマが無いから試しただけですが・・・。なかなか便利なので来年もやってみたいところ。。

あ、個人的には86のATモデルがお勧めです・・・!



2013年6月16日日曜日

エコマ鈴鹿2013 車載。

 昨日のレースでの芝浦工大チームの車載動画をアップしました。
ドライバーと私のやり取りで1-2コーナのライン取りを変えてみたりしています。
なかなか良く撮れています...!(自画自賛




ついでに、安全に対する啓発と、スポッターの重要性がわかる動画を。。



これはプラクティス中の動画ですが、あるマシンのカウルが見事に固定されておらず、風圧に耐え切れず途中で飛ばす格好となりました。
今回のレースではいつも以上にカウルがバタついている車輌が多くあった様に見受けられました。脱出性を考えるとテープ類でカウル脱出部を固定することは望ましくありませんが、このような結果になるぐらいであればテープで浮き止め程度行った方がよほどマシです。

レコードライン上に落ちてヒヤヒヤしながら見てましたが・・・



 直後(冒頭の音声がオフィシャル用の連絡無線)に通過した走れ!三輪車さんです。
1-2コーナにスポッターをおかれているのか(?)見事に落下物をかわしながら、スムースなライントレースをされています。
もし、マトモに行ってしまえば大きな事故になりかねない場面でしたが何事もなく対処されていることに感銘を受けました。 

車検では年々ブレーキ、オイル関連など安全面に対する要求は厳しくはなっていますが、エントラント側としても自主的に安全に対しては十分留意して、他人の迷惑にならないようにマシン製作を行わなければいけないと改めて感じた次第です。



その他1-2コーナ動画もアップしましたのでご参照くださいませ。
http://www.youtube.com/user/404ecorun


2013年5月8日水曜日

WEM秋田2013。

 秋田のWEM(ワールドエコノムーブ)行ってきました。

来年で20周年になる電気エコランの伝統の一戦で、秋田県は大潟村にあるソーラーカー専用サーキット、ソーラースポーツラインを舞台に行われます。
原付用バッテリ(FTX4L-BS/12V 3Ah)を4ヶで2時間の走行距離で競います。


コース自体は2本の3km弱の直線をヘアピンとスプーンで繋いだ単純な形なのですが、海辺の平地特有の強風と粗い路面には話には聞いてたけど、想像以上に苦戦しましたw
今回はエネマネなんかもしましたが、単純なほど難しいと言うか、1周が長い分戦略の組み立てにも独特の難しさがありま

ま、自分のチームは大した記録でもないので、トップ3のマシンを
見るとしましょう。。。






 今回のWEMを見事制したのはAISIN AWさん。
完全にベテラントップチームのAWさんですが秋田は初優勝と言うのも驚きな感じもします(笑)
昨年デビューの車体で、近年のトレンドの前輪位置を後退させてロングノーズ、ショートホイールベーススタイルを極めたカタチになっています。

途中、トイレに行こうと思ったらピットインされていてビックリしましたが、ピットストップのロスもものともせず優勝されたのは流石です。

お金が掛かってる所には掛かっているのでしょうが、カウル周りやホイールなど、コストダウンと工数削減を狙った車体製作方法を取っておられる所は注目すべきところかと思います。
 




 2位には昨年まで4連覇ZDP Tachyon。現在のトレンドのスタイルの先駆けとなったマシンです。
綺麗なカーボンの仕上げや、凝った切削部品など作りのこだわりが随所に感じられました。

予選でのパンクなど不運な部分もあったようですが、着実に2位に付けるのが王者の風格ですね




3位はTeam BIZONさんの『KAI』。
エコランを始めて間もないころに出てきたマシンで憧れの1台ですが・・・

電気エコランにおいて、モータ選びをする上で殊電装製にし
ろ、ミツバ製にしろ、プロが用途に合わせて作ってるだけあって、買ってきたノーマル状態でもそこその性能が保障されています。

ノーマルモータでもそれなりの結果が出せることは自身でも経験したことではありますが、設
計通りのパフォーマンスを発揮する機会と言うのは少ないものです。

ミツバDDモータは『秋田に特化した特性』『トップレベルの車体でないと釣り合わない性能』と、言われてきましたが、トップチームではノーマルそのままで使われることが少ない故、本当のポテシャルは謎な部分もあったと思われます。


今回、BIZONさんは07年モデルの車体『KAI(Gilles 07)』にドノーマルモータを搭載し、秋田に挑まれました。
電気的な仕掛けも無く、キャパシタは並列に繋いだだけ、倍電圧の切り替えはありましたが、昇圧回路もなしでモータの素のパフォーマンスを見る意図があったそうです。
結果的に、ミツバ最上位となり、(ドライバのsdさんの運転技術もさることながら、)良い車体さえ準備すればモーターは買ってきたままでも十二分な結果が出せることを見事証明されました。
車体設計者としてはプレッシャーがかかる結果ですが、結果が出ないのはモータが悪いと言い訳することは出来なくなりましたw


 

こんな感じで初秋田でした。フラットコースでのレースと言うと単純な感じがしてしまいますが、高い車体性能と確実なレース運びをしないと結果を出せないと言うのが秋田のエコノムーブの難しさであり、魅力なのかなと実感した次第です。


2013年4月20日土曜日

ソーラーカートミカ。

 ついに、世界一のソーラーカー、東海チャレンジャーのトミカが出ました!
通なエコラン業界人の皆様はチェックされましたでしょうか??

東海チャレンジャーのモノコックは滋賀県生まれと言うこともあって親近感が沸きますね! 


世界一のソーラーカーを設計する(本人)ikgmさんのマシンは常にシンプルにまとまっていてカッコいいです。

(こどもより大人の方が買ってるであろうトミカだ...) 

東海大学ライトパワーprj http://deka.challe.u-tokai.ac.jp/lp/
トミカ http://www.takaratomy.co.jp/products/tomica/new/1304.htm 

2013年3月2日土曜日

夢考房プロジェクト発表会 2013。

 先週までは立て続けに東海大学での東日本製作講習会、芦屋大学での西日本製作講習会に行って来ましたが、3週連続大学訪問、今週は金沢工業大学へ行ってきました。



金沢工大では夢考房』と呼ばれる独自のものづくりプロジェクトのシステム(設備、サポート体制)をお持ちです。エコラン、ソーラーカー、学生フォーミュラ~ロボコン、鳥コンetc...といった様々な分野に対し学生主体での活動を行われています。
(詳しくは、http://www.kanazawa-it.ac.jp/yumekobo)

 今回はその各プロジェクトの1年間の成果発表が行われるとのことでお邪魔させていただきました。実は、夢考房のエコランプロジェクトさまには404ecorunが発足した際に見学に伺わせていただき勉強させて頂いたご縁があります。その節はお世話になりました。。そのとき以来、ウン年ぶり(?)の工大訪問ですw


展示と口頭発表(20min)があり、展示では担当の学生さん様々な活動成果をお聞きしたり、意見交換をしたり楽しめました。
いつも他チームの見学をするときに感じる点ですが、レースの現場ではなかなか他チームのマシンを細かいところまで見たり、製作されてる方の話を聞くということは出来ません。今回もじっくり見させて頂いたこともあって、参考にさせて頂く点も多く見つかり、今後に生かさせていただきます。貴重な機会をありがとうございます。
口頭発表は質疑込みで20分は少し短いかな~と感じました(笑)

各プロジェクトとも学生さんの意識の高さが感じられました。若さのパワーも感じられ、 私たちも(辛うじて四捨五入して30歳のメンバーはいませんので...)頑張らねばと言う感じですね!




お昼は工大近くの『チャンカレ』でカレー食べました。いわゆる、金沢カレーの元祖だそうですね。おいしかったです。 
 

2012年9月19日水曜日

はやい、うまい、やすい?・・・木製モノコック!

 エコランマシンを製作するに当たって、ネックになる部分・・・人員であったり、資金であったり、加工設備であったり・・・。
なかなか、個人や設備のない学校チームでは車体の製作はハードルが高いものです。

  




 私個人の思いとして、エコランの敷居を下げたい。でも、クオリティは下げたくない。というのがあり、色々な案は考えたことがありますが、これと言って良いアイディアは少ないものです。。
そんな中で電気エコランのチームメイトである芝浦工業大学のえこたま氏が答えのひとつを先日の茂木でお披露目しましたので紹介したいと思います。


今回紹介する車体の素材は『木』 。ランバーコア材と呼ばれるホームセンターなどで安価で販売されている素材です。
大抵のホームセンターでは指定サイズでカットを行うサービスがありますので、そこそこの精度にカットした素材を手に入れることが容易です。
組み立ては基本的に木工ボンドとコーススレッドですので、場所さえあればどこでも作業可能です。家の中でも出来ます(笑)

切断した材料を接着&コーススレッド。表面はニス仕上げです。
フロントのアップライト固定部はスチールパイプです。






板と板の継ぎ目は要所要所でガラスクロスのFRPでオーバーレイ。







強度を持たせる角部には三角の補強を入れておられました。FRPのオーバレイとの併用で効果的に強度アップできると思います。






エンジン+後輪はスチールパイプ溶接構造のサブフレームという形を取られていました。エンジンassyでフレームとは切り離して動作チェックが出来たり便利かもですね。
溶接構造なんて出来ないよ、という方はアルミパイプのリベット構造などでも良いと思います。


 気になる性能面ですが、重量的な部分は不利な所も多いですが、剛性面は問題なし。単純に箱型に組んだパイプフレームより剛性がある感じです。(当社比w)
重量に関しては、えこたま氏曰く、今回は15mm厚の材料を使ったものの、さらに薄くしても大丈夫だろうとのこと。

フレーム材料費は5000円程度。皆様、如何でしょう??
詳細は芝浦工業大学 二輪車愛好会さまのブログ(http://srt2rin.blog77.fc2.com)を参照ください。これまでの製作過程がアップされています。今後、製作者の細かな解説もアップされるはず。。

2012年8月11日土曜日

映像テレメトリー?

 今回のEne-1 GPもUstreamで走行映像のリアルタイム取得をやってました。
あまり、大胆に告知もしていませんでしたが、身内の業界人やまさよさまファンの方々にご覧頂けたみたいで、ありがとうございます。画面の向きが悪くて見苦しかったみたいでゴメンナサイ。。

こちらから過去のライブでご覧いただけます。。


前回の反省から、今回はt=1.0のアルミ板でステーを作り、カメラ(スマートフォン)の固定位置の適正化と固定性の向上(と言っても、養生テープ・・・)を図りました。結果、前回は何が映ってるかわからなかったのが、コースのどこを走っているのか把握出来るまでになりました。


 今回の鈴鹿サーキットのフルコースのように大きなサーキットではピットからマシンの走行位置を把握すること(特に今回はピットードライバ間の通信も行っていなかった為)が難しいです。
Ustreamの仕様上、タイムラグが大きいですが、大体のポイントの把握には問題ありませんでした。むしろ、ダンロップの坂の通過が把握できたりしたことでピットでは大盛り上がりで見てましたw
(なかなか、サーキットの配信映像には映らないッ!)

さ、次回に向けて新しいステーを作るのだ...orz 

2012年8月10日金曜日

オンボードカメラ。

 新しいエコランの車載映像撮影用のカメラを買ったので、早速先日のEne-1 GPで試してみました。
エコランで車載映像を撮る意味としては、走行データの取得が主目的になってきます。カメラの位置によってメータの数値であったり、ドライバの手元の操作情報を得られるのは、運転しない技術者サイドからは有益な情報となります。

さて、今回使用したカメラはCONTOURのROAMです。
ヘルメットに付けられる程度の軽さとコンパクトさで、レンズも広角なので情報量が多く取れます。
最高画質で8分/GBなのでエコラン用途では最高画質の設定で問題ないと思います。今回、最高画質だと、光の加減によってはワットメータの数値が読み取れる程度の画質でした。




YouTubeでも、画質の設定を上げてご覧頂けると、わかりやすいと思います。
今回はお金もなかったので安いほうを買いましたが(笑)、上位モデルのCONTOUR+になると、GPS連動機能などもあり、レース後のデータ管理が捗りそうです。。
このカメラ、使ってるチームは少ないだろうと勝手に決め込んでたら、そこそこ使っておられるチームがありましたね...(汗

2012年6月19日火曜日

ル・マンで学ぶカウル学。

 私事ですが、私は耐久レースが大好きです。ル・マン24時間レースも大好物のひとつですが、今年のル・マンを見ていて気になったカウルの小ネタを少し。


まずは、序盤でクラッシュしたアウディR18です。
注目すべき点は、右フロントをぶつけたのにも関わらず激しく壊れた左側、ドライバーの手でもげるカウルです。



このようなクラッシュをした際に、壊れたカウルを引き摺ってピットまで戻る際の2次トラブルを避けるためなのでしょうが、300km/hを超える速度と強烈なダウンフォースの掛かるボディとしてこれで良いのか疑問に感じてしまいます(笑)
しかし、左右一体で外れてしまう構造などはアウディのル・マン哲学の内なのでしょう。。


壊れないように作るのは当然、壊れても最小限のロスで修復できる。なかなか真似できることではありません。。
ちなみに、このレベル(フロントカウルと足回り)であればピットまで戻ってしまえば10分そこらでリペアが完了します。おそろしや・・・。




もうひとつ。奇抜な車体形状で話題となったデルタウイング・ニッサンです。残念ながらトヨタの車体に押し出されてクラッシュしリタイヤとなりましたが、ドライバーの本山選手が懸命の修復を試みる動画がアップされています。



カウル学的には、後半映るカウルを取り外すシーンに注目です。
物凄くペラいです。2~3プライしかしてない?レベルですね。
ノーズ部はしっかりしていますが、カバーとなるだけの部分のカウルに強度は持たせていません。
必要以上の強度は持たせず、軽く作る。レーシングカーの常識ではありますが、エコランマシンにも通ずる部分。真似していきたいです。。


2012年2月25日土曜日

西日本製作講習会。

 先週の東海大学での製作講習会に続き、今週は芦屋大学での講習会に参加しました。

 大阪工大さんのソーラーカーの空力の話やTTDCさんの力学的な話題など、開発の要素的な部分が充実していて先週とは違う面白さでした。
要素的な部分は、現在製作中の車体では既に手遅れな部分もありますが(汗、今後に生かしたいと思います。
空力の話、力学の話に共通として感じたことは、話される内容は実践的ですが理論や計算などは基礎的な知識そのもので基礎の部分の勉強が肝心と言う感じでした。
新たな考え方を起こすことも大事ですが、まずはセオリー通りの考え方を持つことが大事であると思います。
そのためにも、ちゃんと勉強しないといけませんね・・・。

2012年2月19日日曜日

東日本製作講習会。

 昨日は、はるばる東京まで出向き、電気自動車・燃料電池車・ソーラーカー製作講習会に参加しました。

ソーラーカー・EVエコランカーがメインの講習会ではありますが、エンジンエコランにも役立つ業界の最新情報が手に入るのでこのところ参加するようにしています。
この講習会に参加することによる問題点は、ソーラーカーもやりたくなるところです(汗


お土産も色々頂いたし、普段お話しすることができない方ともお話しすることができたりと、疲れましたが、実のある東京訪問になりました。
来週も、芦屋大学で行われる西日本製作講習会に後輩を連れて行く予定です。。

2012年2月11日土曜日

見学pt.2

先週の桑野造船さまの見学に引き続き、今週は滋賀県エコランチームの大先輩、みみっちーずさまのファクトリーにお邪魔しました。

カーボン車体の話からエコラン全般の話題まで4時間ほどお世話になりました。
久々に他チームのエコランマシンを見たことでモチベーションも上がりました!w
貴重な情報や開発の進め方のポイントも教えていただけましたので今後に生かして行きたいと思います。

ありがとうございました。


見学の後は今話題のBRZを見に行って、その後、珍しく6名も集まって焼き肉へ行き楽しい時間をすごせました!

あれ?作業が進んでない・・・



あ、来週:再来週は製作講習会にも出現予定です!

2012年1月8日日曜日

スチロールカッタ。


今回、カウルマスタ型用スタイロフォームの切断のために作った熱線カッタの話。

フレームは塗装ベニヤの端材で適当に。
写真では見にくいですが、ニクロム線の固定部の一端はテンション調整ができるようにフックビスになっています。
ニクロム線はホームセンターで売ってる、ヒータ用の200W仕様の
ものを使いました。初めは100W用を使いましたが、細すぎてすぐに切れるので200W用です。



電源はソヘイさん@工場
長のトーチャンが昔使っておられた安定化電源を先日発掘しましたので、それを使ってます。
8V/6Aのスペックは高くないですが、今回の用途では十分です。
電圧は6Vちょっとに合わせるのが丁度良く切れました。
電流は2A程度流れます。。


このスチロールカッタを作ったことで作業効率がぐっと上がりました。
今後はフレームのコア材切断にも使う予定です。

2011年11月26日土曜日

1000km/Lを目指して。

酒呑童子こと、故・櫛引さんの作成されたエコランの講習会時のパワーポイントデータを勝手にアップしました。
’07年のデータですのでキャブの話がメインでFIの話はありません。
基礎的な内容がほとんどですので初~中級チームの方には活用していただけると思います。
より多くの方に活用して頂けた方が故人にも喜んで頂けるのではないかと思いアップしました。

なお、私の著作物ではないので再アップはしません。(1週間で消えます)

> http://xfs.jp/dwr2F