2015年8月17日月曜日

木コック製作方法まとめ2(仮

*前回の続き*
ここら先は私がやってます。
基本的にはカーボンモノコックで取られる手法をベースにしています。


4.ドライバー合わせ
ハンドルなんかの位置はドライバーさんと一緒に作業。
程よい位置を見極めます。









また、腕の干渉箇所などもチェックして必要に応じて削り込み。
今年のは腕の干渉部を削るのと腰部のフィレット付けなどをやりました。
















5.表面仕上げ
よく、レース現場で表面には何を塗ってるんですか?と聞かれますが、ニスです。
ウレタン系のニスってのを最近使ってます。なかなか調子良さそうです。
ホームセンターで売ってます。

ニスを塗る前に表面のサンディングを行います。
特に、ドリル等で開けた穴のバリは重点的に。次の接着工程で影響しますんで。









ランバーコア材って、元が白っぽいので頼りなく見えるんですが、ニスを塗って濃い色になるととても強そうに見えるのが不思議ですw


6.アルミ部材接着
ホイールの取り付け部など、強度の必要な部品を固定する部分にはアルミ
製のカラーを介してボルト締めしています。






この辺はちまたのカーボンモノコックの車体と同じ。
めねじを切ったフランジ付のカラーをボルトで引っ張る感じです。

接着剤はアラルダイト。剥離すると木の表面が剥がれるので接着力は問題ないもよう。
でんち君もアラルダイトらしいです~。












木だから木ねじで固定は強度要る部品でやっちゃだめですよ。もげます。
私は基本、アルミカラーを入れてます。中強度?なものは木ねじ+接着剤 or 通しボルトナットです。




7.組み立て
今回はカウルがすでにあるので、カウルに合わせて形状の調整をします。干渉部(特にカド部)や、組み付け時に邪魔になる部分の削りこみがメイン。

フレームに合わせてカウル作るのであれば、何も考えなくて良いですね。














 あとは、メカ部品を組み立てて・・・






















  


完成!














ここまで2ヶ月ぐらい。お疲れ様でした。

15mk-2 製作記。

昨年製作した14mk-1のバージョンアップモデル(一応)。
取りあえず試しに作ってみた14mk1で得た手応えとダメな部分を
直して、鈴鹿で結果が出せるよう(ある程度)最適化して設計してみました。














Ene-1鈴鹿で大事なのは空力・・・。1に空力、2に空力と言うくらいに鈴鹿は空力です。
あれこれありましたが、OSUのSDさんに型をお借りするこに・・・。







(奥:本家、手前:15mk-2)






 


ある程度車体の設計を始めてから型をお借りすることが決まったため再度fixしましたが、ショートホイールベースのカウルに対し、直角にしか組めない木コックフレームを収めるのはかなり厳しいものがありました・・・。(実際かなりの犠牲がw)

カウルをお借りした時点で主要要素は決定・・・!
盛り込んだ(めぼしい)要素は下記の通り。
・フレームは軽さより剛性方向。
    →フレーム側板を高さ方向に約40mmUP。
・カウルは借り物
・ホイールは切削品で転がり抵抗の低減を狙う。
    →設計自由度もUP。
・モータはミツバキットで



●フレーム







 








木コックプロジェクトなので、材質がランバーコア合板(t:12mm)なのは変わらず・・・ですが、設計的には、
・側板高さ約+40mm
・リアホイールマウント部が分割構造だったのを一体化
 (必要なかったので、軽量化のため)
他は、カウルに合わせて形状設定したこと以外、昨年のものがベース。
昨年は数値解析などしましたが、今年はパスw

製作面では、穴ピッチの要求される部位はレーザカットで加工しました。ボール盤で加工すると、どうも思い通りに行かなかったので。

具体的にはフロントアップライト取り付け部とリアのホイールマウント取り付け部。














 


その他の部位はパネルソー切断です。十分精度でます。


●カウル
カウルは前述の通り借り物・・・型がパールボード切削品のため、型をお借りするのは難しかったため、OSUまで5日間修行へ。
SDさん、ありがとうございました・・・。



 









 

カウルの積層構成はアンダが1ply+OXアラミドハニカム t2+1ply、アッパが2ply、しっぽが1ply。SDさんお勧めの構成ですが、アンダにコアが入ってるのでしっかりしてて何かとその後が楽です。おすすめ。













カウルは剛性部材としては機能してなくて、フレームから釣ってる感じと思っていただければ大丈夫です。




●ホイール
ホイールは切削品(オリジナル)です。既製品では納得いく品物がなく、転がりロス低減アイテムとして投入しました。
同時に、オフセット形状にしたことで、設計の自由度はぐっと広がりました。









 






フロントには油圧ディスクのブレーキを収めた上で、キングピンオフセット(スクラブラジアス):0mmを成立出来ています。






ちなみに、ホイールとは関係ないですがホイールアライメントは本家と違いキャンバ角0度にしてます。キャスターも0度、トレールのみ15mm付けてます。もう少しトレール付けようかな?と思いましたが、アップライトがデカくなるのが嫌だったのでこれぐらい。ドライバーから文句言われてないので大丈夫なのかな。
リアもすっきりスマートにまとめられています。


●モータ
昨年までの経験と実績(?)により、ミツバのコントローラさえあれば、何も考えなくて良さそう?と言う事でコントローラはミツバの1048C。






 






モータ本体も1048を使えば効率も良いのですが、ちょっとカウルに収まりそうになかったのと、他のレースで使うことなど色々考えてミツバキットモータ(Kt-M)を使用しました。
CQ出版のwebショップで部品単位で安価に買えるので悪くないかな~と言う感じ。
大体ピーク効率も90%超える感じです。


ざくっとこんな感じです。基本的にコンサバ~な設計が好きなので特に捻りなしです。
設計段階からお世話になった、SDさん、まさよさま、Cotaさん、えこたま氏、製作でサポート頂いた404ecorunのメンバーはじめ皆様には深く感謝しております。

2015年8月15日土曜日

2015 Ene-1 GP SUZUKA

大会名:2015 Ene-1 GP SUZUKA
開催日:08/02(日)
場所:鈴鹿サーキット国際レーシングコース

コース:テクニカルコーナ、アップダウンの組み合わさった難コース。
コース長:5.807km

結果:総合6位 /86台
  
車体:15mk-2
ドライバー:まさよさま
タイヤ:IRC ECORUN 14in
チューブ:Michelin Aircomp latex
モータ:MITSUBA Kt-M / 1048C
ワットメータ:Omega Works  ZP-mini

http://www.suzukacircuit.jp/ene1gp_s/


2015年8月13日木曜日

えこのみー会 #2

先週末は鈴鹿のレースも終わったので、毎年恒例(?になりつつある?)SBRいっきゅうさん主催の東海地区ソーラー・エコラン業界人の飲み会へ・・・。
ソーラーで大活躍のRZの話で持ちきりでしたw








いっきゅうさん、ありがとうございました。

2015年8月9日日曜日

2015 Ene-1 GP SUZUKA

 遅くなりましたが、エネワン鈴鹿、総合6位でした。
途中、スピンなどもあり、フルで力を発揮することはできず・・・。












まだまだです。 
詳細はまた書きますね。