2012年6月19日火曜日

ル・マンで学ぶカウル学。

 私事ですが、私は耐久レースが大好きです。ル・マン24時間レースも大好物のひとつですが、今年のル・マンを見ていて気になったカウルの小ネタを少し。


まずは、序盤でクラッシュしたアウディR18です。
注目すべき点は、右フロントをぶつけたのにも関わらず激しく壊れた左側、ドライバーの手でもげるカウルです。



このようなクラッシュをした際に、壊れたカウルを引き摺ってピットまで戻る際の2次トラブルを避けるためなのでしょうが、300km/hを超える速度と強烈なダウンフォースの掛かるボディとしてこれで良いのか疑問に感じてしまいます(笑)
しかし、左右一体で外れてしまう構造などはアウディのル・マン哲学の内なのでしょう。。


壊れないように作るのは当然、壊れても最小限のロスで修復できる。なかなか真似できることではありません。。
ちなみに、このレベル(フロントカウルと足回り)であればピットまで戻ってしまえば10分そこらでリペアが完了します。おそろしや・・・。




もうひとつ。奇抜な車体形状で話題となったデルタウイング・ニッサンです。残念ながらトヨタの車体に押し出されてクラッシュしリタイヤとなりましたが、ドライバーの本山選手が懸命の修復を試みる動画がアップされています。



カウル学的には、後半映るカウルを取り外すシーンに注目です。
物凄くペラいです。2~3プライしかしてない?レベルですね。
ノーズ部はしっかりしていますが、カバーとなるだけの部分のカウルに強度は持たせていません。
必要以上の強度は持たせず、軽く作る。レーシングカーの常識ではありますが、エコランマシンにも通ずる部分。真似していきたいです。。


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