2022年10月20日木曜日

白浜ECO-CARチャレンジ2022。

 (コロナで延期になってましたが・・・)今年から、和歌山は白浜の旧南紀白浜空港滑走路で『白浜ECO-CARチャレンジ』が開催されることになりました。ソーラーカーとエコノムーブのレースが併催されるイベントです。2019年まで堺カートランドで開催されていたWEM 関西GPはこちらに統合されることになりました。

by sohei(404ecorun)

白浜でのWEM GP開催は2006年以来となるようですが、当時はZDPの記事でしか知りませんw

404eでは2016年のオフに白浜でテスト走行をしたことがあり、多少はデータはありましたが、初心者ドライバーの習熟であったため、あまりアテにならずなんとなくで準備を進めました。


●競技情報

競技コースは滑走路上の直線の両端をスプーンコーナで折り返すシンプルなコース。距離は1周2.6km弱(GPS実走値)でした。



シンプルなレイアウトですが、直線の中間部が標高低く、両端の折り返しが高くなっていますので1周の中で上り/下りが2回あります。海が近い為か風が強い傾向で折り返し後の再加速もあり、走行パターンの設定が難しいと読んでいました。

平地セットでも問題ないレベルの勾配ではありますが、エコラン的には十分な勾配(1%らしい)ですので難しいところですね。

路面は比較的スムーズな路肩と、ヤスリ目状の粗い中央部があるのですが、今回は中央のヤスリ目路面でレースが行われることに・・・。タイヤへの攻撃性は高そう。

いつものFTX4Lのバッテリが4ヶで競技時間は90分ですのでまぁまあエネルギ量は多い感じ。(競技フォーマットは次回以降、変わるかもしれませんが・・・)



●事前準備

と、以上の事を踏まえ、レースの準備を行うのですが、8月末頃からせっせと新モータを製作していて車体の準備に大して時間は取れないのでシンプルに。以前の関西GPで使用していたハーネスに倍電圧スイッチを追加(バッテリが2ヶ→4ヶになった為)したくらいか・・・。

15mk-2、一応ドライバー頭直下にバッテリ4ヶ入る設計ではあるのですが、バラストをそのスペースに収めていてバッテリが2ヶしか入りませんので、残りはフロントオーバハングに設置、ドライバーの脚で挟む形になりましたとさ。(失敗その1)


●練習走行

イベント自体は2daysイベントですが、WEM競技は1dayイベントですので前日夜にファクトリを出発し、当日朝に現地入り。今回のドライバーはkjhr(西日本エリア担当)、サポートメンバーに404e役員メンバーお歴々(珍しい)。

とりあえずデータ取り的な参戦であったのでそこまで気合入っていませんでしたが、当日の天気は接近する台風の影響で雨・風。

ヤル気はゼロに限りなく近く、車検もソコソコにゼッケンも貼らずタイヤも付けず、練習走行はすっぽかして寝てました・・・(汗


万が一天候が急変しても即撤収できるハイエースタープ。










●天気が良くなってきた

そうこうしてるうちに練習走行も終わる頃合。予想外に雨も上がり、天気が上向いてきて、ヤル気が出てきました!

練習走行は走りませんが、加温充電の準備、ゼッケン貼り等々、午後の決勝走行に向け準備を進めることにしました。


ハイエースピットガレージ。






加温充電。









以前の関西GPと違い、加温充電可になったのは私が意見したからだそうなので、真面目にやりました・・・。(失敗その2)

充電開始が遅かったのと、急遽決勝スタート時刻が前倒しになりましたので充電を追い込みきれませんでしたが、バランスをソコソコ合わせる方向で充電。


大会支給のお弁当は地元、白浜町内で調達!










●決勝

雨もちょいと上がりボチボチな天気でレースはスタート。

スターティンググリッド  by N.Wakamatsu









一応曇り止め対策はしたのですが、アツアツのバッテリがスクリーン直下にあるため曇る曇る・・・。(フラグ回収)

よろよろと想定ラップの倍以上時間を掛けてピットに戻り、対策して復帰。ピットアウト時にラインカットしちゃったようで審議対象(レース後、1周減算ペナルティ)。

電池余りまくりだけど、調子出てきたかな~ってところでスピン2回・・・。


回収されてきた。 by N.Wakamatsu



70分が過ぎ、さぁ、最後の一息!ってところで左前がパンク・・・。

今年の鈴鹿では15mk-2のチーフメカだったドライバーkjhrの気転で車両回収までにタイヤが外した状態になってたのでちゃちゃっと直して残り7分ぐらいで復帰。

走行後のタイヤを見ると横キズが多かったので、スピンしなければ~ってとこもありますが、なんとも言えません。。


タイヤ交換。  by N.Wakamatsu










またスクリーンが曇っちゃってヨチヨチ帰ってきてチェッカー。

トップのアヒルさんから7周遅れ+1周減算で8周遅れ(ギリギリでチェッカー受けたので実質もう1周遅れ)で3位。超酷いレースでしたがみんなパンクしてたようで順位の結果だけみればなんかマトモ・・・。


チェッカー!(曇って見えてない)  by N.Wakamatsu









事前情報で以前より路面状況が悪いと聞いてた+ヤスリ目路面なので消費は大きいと予想していましたが、無負荷45~46km/hのセットのモータでは回しきっちゃう感じでした。

もしかしたらドライでもウエットでも路面の抵抗の差は少ないかもしれませんが、想定より消費は少なかった印象でした。


2022年10月19日水曜日

Ene-1 MOTEGI GP 2022。

 エネワンもてぎは2018年以降出てませんでしたが、昨年からコースがオーバルから西コースに変わりました。どちらかと言うと得意なタイプのコースになったので久し振りに出ることにしました。

404eでは出てないとは言うものの、ここ数年はnn-techエコランチームにモータ貸与やデータ取りで帯同してましたので、全く離れてたと言う訳ではありません・・・。

by R.Endo



●ルールのおさらい

エネワンもてぎの特徴はタイムアタックとロングディスタンスレースを戦い、それぞれで割り振られるポイントを元に順位を競います。


電池は単三エネループ40本ですが、タイムアタックとロングディスタンスの間は保管があるので充電できません。よって、タイムアタックを頑張りすぎるとロングディスタンスが辛くなりますし、その逆もしかりです。

配点はロングディスタンスの方が高いですから、タイムアタックをソコソコに、ロングディスタンスを頑張るのが一番効率良いです。


ポイント表













●事前準備

今年は白浜~エコマイレッジ全国大会~エネワンもてぎ、と三週間連続三連戦となってしまったため、大きな準備は出来ないかなと判断。

電池のスポット溶接もここのところ自前でやってましたが、時間の余裕が無いので超久々に某SUのSDさんに依頼。ありがとうございました。


今年からロングディスタンスの競技時間が90分→60分になりましたが、昨年のデータを眺めながら勘ぴゅーたで弾き出された数字は95~120sec/LAPくらい、実際のとこ30周狙い。最高速は~55km/hくらい。用意してたモータが45~46km/hの速度設定(24V)で速度が足りないので48V系で使うこととし、鈴鹿仕様の配線流用となりました。

モータ自体は使用範囲を高効率で網羅できているはずですが、システム全体では多分、80%台後半の効率となりそんなに良くないかも・・・。


M0124(怪)










事前準備で放電試験だけはそれなりに真面目にやりました。自信を持って攻めのエネマネをするにはキッチリ放電試験は欠かせません。エネループの5A放電のデータも無いし、間欠放電のデータも当然無いので、数パターン試して、使う電池と充電条件を決めました。

5A一定放電でおおよそ20分持ちますので、走行の約1/3を駆動させることが嫌でも決まります。


間欠放電グラフ









●当日

今回はますドライバー+Cotaメカ+『遊びに来て立ち寄った』kjhr+フジカワの少人数体制ですが、もてぎではそんなに手は要らないので良いでしょう。それなりにマルチタスクは要求されますが・・・。

レギュレーション改定でバラストはドライバー固定(支障が出る場合は車体に固定)とか言う謎レギュレーションが出来たので、まぁ~車検は遅らそうという作戦。実際後の方に行ったら1時間以上待たされた。。。

安全も公平性も担保出来ないレギュレーションは疑問です。何もメリットが無いので是正願いたいと思います。ホント、お願いしますよ。


車検待ちの列。









●タイムアタック

以前はタイムアタック頑張ってましたが、結局、ロングディスタンス頑張らないと報われないので深く考えずに走らせます。そもそも、もてぎ西コースを走らせえたこと無いので様子見程度で。目標の電力消費だけを伝えてドライバー判断で頑張ってもらいましょう。


スタート前にタイヤエア圧を上げたらパンクしたのでスペアホイールに交換したり、いざ走らせたらドライバーはメータ見てなくて予想より電力使っちゃったりでしたが、2分18秒で5位。16ポイントゲット。完全にたまたまの結果論ですが、良い感じだった。











●ロングディスタンス

特にデータも無いので成りで走らせて、いつも通りタイムと電力消費がバランスするところを探します。オープニングラップ、4~5位くらいで帰ってくると思ってみてたらトップ争いしとるがな・・・(汗


ちょっと消費多いかな?でペース落としたら上手いこと行かず+勘違いもありエネマネミス・・・。中盤過ぎで最適パターンが見つかったけど、時既に遅し。電力もあまり気味になってしまったので再度計算し、ペースを上げて帳尻合わせしてたら1分先(約半周)で2位争いをする飯田さんとエンドレスさんが抜けそうとわかり、マージン分も削って攻めの方向でいくことに。

予定通り、残り2~3周で前2台をパスしてシメシメ・・・とか思いつつも引き離さないとヤバイのでペースダウンの指示は出さずリタイヤ覚悟で頑張る。残り1周の時点で電圧が33Vとかで流石にヤバイかなぁ・・・と思いましたがそのまま。最終コーナ出口まで2位キープ出来てたけど、倍電スパートを掛けたエンドレスさんに抜かれて3位・・・。1位のBIZONさんから1周遅れの29周でした。

レースの駆け引きとしては面白かったですが、悔しいレースでした。。


最後のバトル?   by Y.Tsutsui










●けっか

結果、タイムタックの16Pとロングディスタンスの20P、合計36Pで総合2位でした。

(チーム員だれひとりポイントを把握していないため、順位はよく分かってませんでしたが・・・)









これまで、もてぎで入賞することは無かったのでちょっと嬉しい。

来年は車体の合わせ込みもキッチリやって挑みたいと思います。


レースの締め。健太餃子。



2022年4月26日火曜日

エコラン用オフセットホイール引き続き販売中です。

エコラン用オフセットホイールを販売して早2年目ですが、継続して販売中です。

在庫状況等、最新版カタログはホイールページにて確認下さい。









スポーク組ホイールよりも横剛性が大幅に向上しますので、Ene-1 SUZUKAなどの高速コーナリングが要求されるレースでのパフォーマンスアップに最適です。

(1周6分半を切るレベルになってくるとマストアイテムかと思います)


フロントへのディスクブレーキ実装のしやすさや、DDモータの内装化による重量バランス向上、リア絞込みへの対応など、オフセットホイールの活用により車両パッケージングに大きなメリットが生まれます。


フロント組付例









ホイールに合わせた前後ハブも用意しております。

従来のフロントハブに加え、エンジンエコランやNATS、Ene-1 MOTEGIと言った惰性での走行が多いレースで活躍するシングルフリー用リアハブもラインナップしましたので是非ご検討ください。


リア シングルフリーハブ組付例






お問い合わせ、注文は 404ecorun@gmail.com まで



(ft)